2022年03月25日

春です花見(さくら)

こんにちは。ここ最近、日中の気温が上がってきて過ごしやすくなってきましたが、花粉症の方には辛い日が続いていらっしゃるのではないでしょうか。
さて、春の訪れと共に可睡の杜培養部もブログを再開することにしました。
今回は久しぶりのブログということもありますので、改めて「胚培養士」について少し紹介したいと思います(^^♪
私達胚培養士は、採取された精子と採卵して得られた卵子を体外で受精させて、その受精卵(胚)の成長を見守り、いい状態になったら母体に戻す、いわゆる体外受精に携わる専門部隊になります。当院では精液検査や人工授精の精液調整も胚培養士が行っています。
年々不妊治療をする患者数が増えてきており、今や16人に1人が体外受精で生まれる時代になりました(2018年 日本産婦人科学会より)。さらに4月から不妊治療が保険適用になるということもあって、今後胚培養士が皆様にとって一層お役に立てる時代となってきました。
私達は患者様の大切な精子や卵子をお預かりし、一人でも多くの患者様が赤ちゃんを授かれるように願いながら日々精進していきたいと思っています。
普段は培養室にいるので患者様とお話することはあまりありませんが、精液検査・人工授精・体外受精・その他培養に関することなど、気になることがありましたら遠慮なくお声掛けくださいね(このブログにコメントしていただいても結構です)。
患者様はもちろん、これから不妊治療をしようか悩んでいる方や、将来胚培養士を目指そうと思っている学生さんからの疑問・質問・ご意見もお待ちしています(^^)。
posted by kl at 09:07| Comment(0) | 日記

2020年01月28日

第25回日本臨床エンブリオロジスト学会

こんにちは、培養室です。
1月12日に東京で行われた日本臨床エンブリオロジスト学会に参加してきました。

今回は、学術講演はもちろんですが、近年世界中のクリニックで導入が進み始めているタイムラプスインキュベータについて3社のスタッフが社ごとの特色について説明をし、各社の機械を使用しているクリニックスタッフがそれぞれの機械の特徴や性質について使って得たデータを元に話をされたことがとても興味深かったです。

 それぞれの企業の特色とデータ解析技術や機械性能でどの社の製品がクリニックにより必要なものなのか当院も性差していく必要があるなと思いました。

近年、PGTなど胚自体の解析も注目されていますが、胚を解析するのではなく、定点観察から動画にての観察に移行することで、ますますの妊娠率向上を目指していけるよう、当院も導入を検討して行こうと思っております。
posted by kl at 13:48| Comment(0) | 日記

2019年12月28日

第6回 静岡がんと生殖医療ネットワーク講演会(SOFNET)

 こんにちは、培養室です。
 11月30日に浜松で開催された、第6回 静岡がんと生殖医療ネットワーク講演会に参加しました。
 
 静岡県では若年がん患者妊孕性温存治療費の助成金の制度が新設され、経済的な支援によって、若年がん患者が望む妊孕性温存療法を受けられるようにサポートしていくことが報告されました。

 今回のSOFNETは、男性の妊孕性温存療法について注目した講演でした。
 男性のがんである精巣腫瘍は、思春期・若年成人(AYA)世代に多く、家族のなかで精巣腫瘍を発病した方がいる場合や、精液所見の悪い男性不妊症では、罹患しやすいといわれています。
 化学療法(抗がん剤)の副作用のひとつとして、生殖機能への影響があげられます。抗がん剤によって造精機能が障害され、妊孕性が低下するため、がん治療開始前に、精子を凍結保存することによって、将来子供を持つ可能性を残しておくことができます。化学療法後では無精子になる確率が高くなりますが、無精子であった場合は、精巣生検を行って精子細胞を凍結することもあります。SOFNETでは、化学療法開始前に妊孕性温存目的で生殖医療施設に紹介される方が多く、治療開始前に妊孕性温存療法の情報提供がされていると報告されていました。
 現在、精巣腫瘍は抗がん剤が著効で、予後が改善してきていると知り、妊孕性温存療法の意義は大きいと改めて感じました。

 

posted by kl at 09:53| Comment(0) | 日記