2019年12月03日

第64回日本生殖医学会

こんにちは、培養室です。
 2019年11月7日、8日に神戸国際会議場で行われた、第64回日本生殖医学会に参加しました。
 生殖医療の基礎研究の講演だけでなく、栄養面、鍼灸などの統合医療、妊孕性温存療法の
講演も多くありました。
 中でも印象に残ったのは、Assisted Hatching(AHA)施行後の融解胚移植において、脱出途中胚盤胞の脱出形態についての検討です。
 受精をして胚盤胞になった胚は、拡張を繰り返すことによって透明帯(鶏の卵でいうからの部分)を押し広げていきます。その後、透明帯を破り、胚がハッチング(孵化)し、子宮内膜に潜り込むことで着床となります。このように、透明帯から胚が脱出することができないと、妊娠することはできません。
 そのため、胚がハッチングしやすいように透明帯を薄くしてあげることにより、透明帯から胚が脱出する手助けをする方法を、孵化補助法(Assisted Hatching(AHA))といいます。
 当院では、レーザーによる方法を行っており、今回の講演は当院と同様の方法でAHAをしていました。AHA施行後に胚が脱出していた場合、その脱出形態によって妊娠率に影響するのか、検討していました。
 その結果、脱出後のICMの位置、脱出割合は、妊娠率に関与せず、AHA施行後の脱出形態は妊娠率に影響しないことがわかりました。
 AHAをする割合や場所などは病院ごとに違いますが、少しでも妊娠率の向上が認められる方法があれば、今後も調べていきたいです。

posted by kl at 14:31| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: