2017年08月28日

2017年度 受精着床学会

 こんにちは、培養室です。
2017年7月20日(木)、21日(金)に開催された「受精着床学会」に参加しました。
会場は、新潟県の「米子コンベンションセンターBiG SHiP」です。
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 今回の大会の様々な発表の中でも、特に母体や卵子の老化についての検討が多いように感じました。
既に、加齢が卵子の質を低下させ、結果的に妊娠率を低下させることは報告されています。
そのため、現在、加齢が卵子に与える影響についての検討が世界中で行われています。
今回は、それらの発表について触れていこうと思います。
 まず、ヒトの老化モデル動物として加齢したマウスを使用した実験で、加齢が生殖能力に及ぼす影響について
検討した発表がありました。この発表では、加齢マウスの胎仔の産出率は、若齢マウスと比較して低下する傾向にあることを示しました。その原因として、老化した卵子は、活性酸素種(ROS)などに対するストレスの影響を受けやすいためとしていました。また、老化の影響は卵子だけでなく、卵巣にも及んでいることが明らかにされました。
 このように、老化に対して様々なことが明らかにされており、老化に対する抑制法や改善法などの模索もされています。現在は、未だ効果的な抑制法や改善法は報告されていません。今後の検討に期待が集まっています。
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2017年06月16日

精子観察キットを使用した感想


 こんにちは、培養室です。

 今回は、手軽に自分で精子を観察することが出来るキットについて説明します。

 精子の観察というと、病院で検査を受けなければ出来ませんでした。しかし、最近、自分でスマートフォンを使い、精子を観察することが出来るキットが数社から開発されました。
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今回は、「TENGA MEN'S LOUPE」というキットを使用し、実際に精子を観察しました。結果、精液中に運動精子を見つけることが出来ました。

 使用した私たちの意見として、キットを用いた精子の観察は手軽に行えるものと思っていたのですが、思いのほか試行錯誤し、コツのいる少し難しいものでした。投稿した動画からもわかる通り、精子の有無は観察できるのですが、精子濃度や運動率などの詳細な情報を得ることは難しいと感じました。

 そのため、「自分の精液に精子がいるかどうか分からなくて不安だけど、病院で検査を受けるのも気が進まない」といった方は、一度、試してみても良いかもしれません。
 また、キットの長所と短所をまとめてみました。参考にしてください。
長所と短所.PNG
 不妊症で悩むカップルの約半数は、男性側に原因があります。
しかし、病院で検査するということは、なかなか勇気がいるものです。そこで、まずは自分自身で空いた時間に検査してみるのも一つの方法かと思います。
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2017年06月08日

第一回 ART JAPAN研究会

こんにちは、培養室です。
 平成29年5月27日(土)に名古屋の TKPガーデンシティで行われた第一回ART JAPAN研究会に参加しました。

 第一回ART JAPAN研究会は、勝川ART研究会が改称したもので、生殖医療の情報を日本全国に発信する目的で設立されました。

 今回、2つの演題がありました。

 1つ目は、NPO法人 Fineの不妊経験者の体験談です。不妊治療をしている方のお話を聞く機会は初めてだったので、治療の背景や悩みなどを知り、改めて患者さんの胚を大切に扱おうと思いました。

 2つ目は、九州大学 林克彦先生の「幹細胞技術を用いた卵子再生への試み」についての講演です。
幹細胞とは、体や臓器を構成するすべての種類の細胞に分化する能力を持ち、ES細胞・iPS細胞があげられます。現在、卵子・精子のもととなる始原生殖細胞に着目し、幹細胞からこの始原生殖細胞を作り、卵巣に移植することで卵子を作成することに成功した、という報告があります。

 このように幹細胞から卵子をつくることで、不妊治療に応用することができるのではないかと考えられています。しかし、今回はマウスでの実験結果であり、ヒトへの応用は現在の技術では困難であるとのことでした。

 また、倫理的な問題もあり、どうなるかわかりませんが、今後の進展に注目していきたいと思います。



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